研究活動
About our site
本サイトは、子どもや大人の想像(遊び、アート活動、学習)とそこでの探索活動についての研究サイトです。私たちにとって最も重要な主張は、子どもの創造と探索活動は、それと関わり、共通の想像世界、現実世界を共有する大人(教師、アーティスト、研究者)の創造と探索活動が豊かにあってこそ深まる、というものです。多くの保育研究の主張と異なり、私たちは大人(教師、アーティスト、研究者)による子どもたちの活動への積極的な介入に意味があると考えています。なお子どもたちと大人が共通の想像世界、現実世界を共有する関係を、私たちは<子どもー世界―大人>の三項関係といい、私たちのもっとも基本的なキー概念です。
私たちの研究の主要なキーワードは3つあります。一つはplayworldsです。playworldsはもともとスウェーデンのLinqvistの提唱により、現在では世界のあちこちで実践されています。私たちもアメリカやスウェーデンの研究者たちとInternational Playworlds Networkという研究者集団を作っていますが、外国の考えを輸入しようとするのではなく、日本の幼稚園の特色ある実践の分析から、世界に向けて創造についての新しい考えを発信しようとしています。その違いを一口でいうと、私たちにとってはプロのアーティストとの協働を含め、子どもたちのアート経験が重要です。また、老人のケアでも基本同じ考え方が重要だ、というのも私たちの主張の特徴の一つです。
もう一つのキーワードはバフチン的な対話主義的教育観です。一口に言うと子どもと大人が真理性について対等の権利を持ち、互いに新しい問いを発見し学び合うことができるのだという発想です。これについても日本の、主として小学校での実践の分析から欧米に向けて理論的な発信をしていますが、幼稚園でも基本は同じです。
最後のキーワードは方法論に関するもので、ロマン主義的な科学です。ここでは人間を分析的に扱うのではなく、歴史性を持った一人のユニークな存在として記述しようとします。教育の目的も、人間の分析的な属性としての知識・技能の獲得ではなく、より豊かな世界の中での在り方を目指します。
宮崎とその仲間の「研究メモ」
本ページには、査読前の論文を載せます。
宮崎清孝
- 『事実と創造』誌所収(『事実と創造』は一莖書房書房の定期雑誌で、もっぱら斎藤喜博の関係の実践を載せています。)
- 対話的授業論―理論的考察のためのメモ. 事実と創造 2012 378号
- 対話的授業論―理論的考察のためのメモ②. 事実と創造 2012 380号
- 斎藤喜博の“わからない未知”と”対応”について考える. 事実と創造 2014 401号
- アメリカの一教師の退職届. 事実と創造2015年
- 対話主義授業論としての斎藤教授学①−『教育学のすすめ』をもう一度読み直す. 事実と創造2016年 416号
- 対話主義授業論としての斎藤教授学②−『教育学のすすめ』をもう一度読み直す. 事実と創造2016年 417号
- 問いの進展としての理科の授業①―川嶋環の『溶解』を読み直す. 事実と創造2016年425号
- 問いの進展としての理科の授業②―川嶋環の『溶解』を読み直す. 事実と創造2016年426号
- 問いの更新の歴史としての「わかる」ということ. 事実と創造2017年431号
- 大学での分数の授業―対話的授業論研究メモ. 事実と創造2019年460号
- 未発表メモ
- 対話的授業論についてのメモ−極地方式について 2016年
- 対話的授業論のためのメモ2 状況論と関わってみる-レイブを読む 2016年
- 対話的授業論のためのメモ3 サンデル教授の白熱教室. 2016年
- 対話的授業論のためのメモ4 ランパートを読み直してみる−数学におけるunknown question について. 2016年
- 教育の目的をどう設定していくのか-対話的授業論のためのメモ 5. 2020年
- 対話的授業論メモ6 -- 対話における問いと答え 2020年
- 対話的授業論メモ7 -「わかる」過程での対話的な問いと答え(1)塚本問い論概略 2020年
- 対話的授業論メモ8 -- 対話における問いと答え・ショーンと認知科学 2020年
- 対話的授業論メモ9ー対話における問いについて議論学から考える 2020年
- 対話的授業論メモ10対話的授業論でなぜ教師―生徒の対話を中心問題に据えるのか?―あるいはなぜ「教師の役割」ではなく「教師の在り方」というのか? 2020年
- 対話的授業論メモ11-教師が事前に準備する問いの対話性について 2021年
- 対話的授業論メモ12-「問い論的対話論」の一般的な意義についてー刈谷剛彦に触発されて 2021年
- 対話的授業論メモ13 -問う・答えるとはどういう行為か?―問い論的対話論の立場から見て 2021年
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